ランドローバーシリーズⅡがやってきた。
2012/11/19
先月ランドローバーシリーズⅡがやってきた。2.1Lのディーゼル車である。
エンドユーザーの要望でなんとか生かして欲しいとのことであるが、いったいどれくらい放置されていたのだろうか。
エンジンはクランクシャフトがガタガタでおそらく使い物にならないであろう。エンジンルーム内には下から生えた樹木がそのまま引っかかっている。足回りはあちこちからオイル漏れ。幸いにもアルミのボディーは一切腐食することなくまだまだ使えそうである。
私は免許を取得した時からかれこれ30年以上国内外様々なクロカン4駆に乗り続けているが、中でもランドローバー のクロカン対応能力は国産の比ではない。ディフェンダー110、38クラシックレンジローバー、LJ12のディスコと乗り継ぎそしていじくりまわし、現在はディフェンダー90のTD5がお気に入り。すでに17万kmを走ったがまだまだ絶好調でしばらくは手放せそうにない。そんな経験からランドローバー4駆に関しては至って普通に接している当社ではあるが、ここまで朽ちているシリーズⅡと相対するのは初めて。だからなおさら面白そうでワクワク期待感でいっぱいである。
ランドローバーシリーズは1948年アムステルダムのモーターショーにシリーズⅠとして公開、それと同時に量産が開始され10年で21万台を世に送り出した。1958年にシリーズⅡが発売され1971年にシリーズⅢにモデルチェンジ。シリーズⅢは現在で言えばシリーズⅡのマイナーチェンジ程度で大きな変化はみられない。1983年にシリーズⅣ(現在の110)が登場し1990年車名をディフェンダーに改名し現在に至っている。
今回預かったシリーズⅡはいったい何年モデルなのか。普通はシリアルナンバーから読み取れるのであるが通常の読み方だと何故か出てこない。昔は今ほどきっちりとはしていなかった様で、メーカーからの回答が1950年から1960年の間ととてもアバウトであった。そうであればこのクルマは1958~1960年の3年間に製造されたものになるのだけれど、ヘッドライトがグリル外のフェンダーへ移設されていることからシリーズⅡ末期の1960年代後半のモデルが正しいのかも知れない。
パーツの無いものに関しては捜すだけ捜して無ければコツコツとワンオフで作っていく。
生かす道はこれしかなさそうである。
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