整備・修理

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平成6年 いすず(U-LR212J)クラッチ滑りオーバーホール

2013/01/28

坂道でスピードが出ないということで入庫しました。
試運転したところクラッチが滑っています。


途中からの画像になりますが、とてつもなく大きいミッションは
無事降りました。


中を覗いてみるとダストでいっぱい
もちろんレリーズベアリングも駄目になっております。


パイロットベアリングやクランクのリヤシールも相当な
ダメージを受けております。
限界を超えて走行してしまったのかもしれませんね~


画像を見ていただくとお分かりになるかと思いますが、
クラッチディスクを留めてあるリベットがむき出しになっており、
本来リベットは隠れている状態です。

取り外したフライホイールはこんな状態。リベットの歪みがくっきり。更に熱でクラックが入ってしまい、
交換になってしまいました。
もう少し早ければフライホイール交換という二次的な被害は免れたも知れません。


かなりのクラックが入っています。溝はリベットが干渉してしまった部分です。


リングギアーは再使用なので既存のフライホイールから
熱を加えて外します。


じっくり時間をかけて


フライホイールとリングギアーを分離


こんなにも違うんですよ~


まずは錆止め材の脱脂から始めます。


クランクのリアオイルシールとパイロッドベアリングを交換して


フライホイールを装着します。
クラッチディスク・クラッチカバー・レリーズベアリングを組み付けミッション・プロペラシャフト等を元通りにすれば完成です。
入庫前と比べると驚くほどクラッチの繋がりがスムースになりました。
これでしばらくは快適に運転できることでしょう。